鳥や哺乳類を対象に形態、行動、進化を研究しています!
色とりどりの鳥の羽色や多種多様な動物行動がどうやって進化してきたのか、今後どうなっていくのか、ということに主眼をおいて調べています。
よろしくお願いします!
2023年6月13日追記 「ツバメのせかい」の一部が新たに別の中学校の入試問題として採用されたそうです。やった!やった!
2022年3月9日追記 「ツバメのせかい」の一部が中学校の入試問題として採用されたそうです。やった!
6/3より緑書房から「ツバメのせかい」が発売中です。
長谷川克(著)・森本元(監修)、税込1980円です。
ざっくり言うと、ツバメからみた世界のはなしです。
「ツバメのひみつ」の姉妹本で、ツバメのひみつを読んだ人も読んでない人もウェルカムな作りになっています。
もくじ
第1章 ツバメが聴いている音
ツバメにとっての世界
「五感」では足りない
ツバメに聴こえない音
超音波
方向「音」痴
聴覚に見合った発声
恐竜の声?
聴覚が優れる≠耳がよい
ツバメの空耳
ささやかなささやき?
感覚と環境
第2章 ツバメは何色?
多様な視覚
ツバメの目
ツバメの目はどっち向き?
ツバメは鳥目?
ダブルコーン
カラフルな世界
哺乳類の色覚
紫外線が見える
カラフルな油
シャコの光環境
鳥の色
鳥の化粧
ツバメと「空目」
ツバメと錯視
感覚の相互作用
第3章 ツバメの異種格闘戦
「餌」となる生物
ツバメは何を食べている?
餌の違い
虫が作るツバメの社会
ツバメが虫を食べると……
熾烈な競争社会
ツバメとコウモリ
ツバメとリュウキュウツバメ
異種間の協力
ツバメにとっての捕食者
相手によって警戒を変える?
「寄生虫」との関係
敵か味方か
腸内フローラ
フローラなしでは暮らせない
「犯人」がいるとは限らない
◆ツバメ豆知識1 ボクの「生物学」武者修行
第4章 ツバメのソーシャルネットワーク
ツバメの社会
一夫一妻
お手伝いさん?
一夫一妻のねじれ
ツバメの社会的距離
ねじれのワケ
血縁淘汰の世界
子孫繁栄能力
家族内外の格差
ツバメの血縁
互恵性
利己的な社会
場所代を払わせる
地域の違い
社会的ネットワーク
ヒナの社会
譲り合うヒナ
第5章 ツバメと渡り
身近な渡り鳥
いつ渡るか
春の日長、秋の夜長
繁殖の影響
越冬環境
往路と復路
時計遺伝子
エピジェネティック・渡り
渡りの前倒しはよいこと?
渡り鳥の来る順番
個々の事情
渡りと見た目
渡りという負荷
渡りと人生の分かれ道
渡りの逆転? アルゼンチンのツバメ
ツバメが運ぶのは春? それとも……
渡りと寄生虫、腸内フローラ
◆ツバメ豆知識2 渡り鳥研究と標識調査~ツバメとの深い関係~
第6章 「ツバメ」として生きる
ヒトの世界、ツバメの世界
環境に合った生き方
ツバメの世界を決めた要因
「食べ物」を軽視しない
ツバメと学問
ツバメによる環境改変
最後に
付録
1 ツバメとその仲間
見た目の特徴と近縁種
似て非なる鳥
ツバメの仲間の系統関係
鳥全体の系統関係
2 ツバメの日常生活
普段の採食行動
繁殖の仕方
繁殖した後は何をしているのか?
越冬地での生活
3 ツバメの性別・年齢
見た目の違い
行動の違い
普通のツバメ以外の場合
年齢の違い
もっとよく知りたい方へ(参考文献)
緑書房から「ツバメのひみつ」が発売中です。
長谷川克(著)・森本元(監修)、税込1980円です。
一冊丸ごとツバメの本です。 重版が決まりました!
再重版も決まりました!
追記(2020/3/1)
× オメガ三リン酸 -> ○ オメガ三脂肪酸 p.57
間違いがあり、申し訳ありません(2刷以降は修正)。
もくじ
第1章 ツバメとは?
スズメとの違い
他人の空似、アマツバメ
ツバメの仲間
オスとメス
ツバメの一生
1日のスケジュール、1年のスケジュール
第2章 飛翔と渡り
タカの目をもつ小鳥
収斂進化とは?
聴覚と嗅覚
よい餌、悪い餌、DHA
翼の航空力学
燕尾と燕返し
ツバメとアマツバメの燕尾進化
地磁気を読んで渡る
渡りに適した見た目の特徴
ツバメ豆知識1:ツバメと進化
第3章 春は恋の季節
メスにモテるには?
生存か繁殖か
古巣となわばり
ヒナに擬態して誘う
ツバメは浮気者?
子殺しと離婚
謎多きメス
ツバメ豆知識2:現世の動物や化石中のメラニン色素
第4章 子を育てる
卵の工夫
雌雄の産み分け
母のぬくもり
自己犠牲神話
親の偏愛
兄弟仲よく?
巣立ちとその後
ツバメ豆知識3:ゲノミクスが明かす美しさと質の関係
第5章 ツバメの地域差
ヨーロッパのツバメ
アメリカのツバメ
日本のツバメ
繁殖環境が特徴を作る
ツバメの地域差はヒトのせい?
小さな精子
オスの抱卵
新種誕生?
ツバメ豆知識4:ツバメの燕尾論争
第6章 ツバメと文化
ツバメ釣り
「ツバメの巣」はおいしい?
伝書ツバメ
池の底で眠る?
ツバメが低く飛ぶと雨
東洋の伝承・文学とツバメ
西洋の伝承・文学とツバメ
ツバメと芸術
「ツバメの巣台」という文化
ツバメに追いつけ、追い越せ
ツバメ豆知識5:寄生虫と「赤の女王」
第7章 リュウキュウツバメと越冬
琉球列島の「ツバメ」
冬の暮らしを調べる
百年に一度の進化が見られた!
「留鳥」としてのツバメ
羽毛がつなぐ越冬地と繁殖地
現地で明かされた冬のツバメ
第8章 ツバメのこれから
絶滅リスク
ツバメの数はどうやって決まるか
地球規模で働く環境変化
温暖化
都市化
クリーン過ぎる、うるさ過ぎる
未来のツバメ像
ゲノム情報としてのツバメ
おまけ ツバメとともに生きる
ツバメを招き入れる
ツバメはミニマリスト
巣台とフン受け
古巣はどうするか
ツバメに来てほしくないとき
カラスよけ
巣やヒナが落ちたとき
ツバメに好かれる街づくり
もっとよく知りたい方へ(参考文献)
中身の様子はこちら->
上の写真について
1〜5は上越市にて、6〜11はArizonaにて、
12〜16はMadagascarにて撮影しました。